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マエケン虎斬った!優勝M消した!


広島東洋カープ

 「阪神1-6広島」(5日、京セラドーム)
 広島・前田健太投手(20)が阪神を相手に6回1失点の好投で6月27日以来39日ぶりの3勝目をつかみ取った。故郷の大阪でプロ入り後初めての凱旋試合。絶品のカーブを交えた緩急自在の投球だった。チームは連勝で、阪神の優勝マジックも消滅。まだいける!クライマックスシリーズ進出へマエケンが引っ張る。

 左のポケットに収めた白球が熱い。39日ぶりのウイニングボール。

心は躍り、声も弾んだ。前田健が地元・大阪で3勝目をもぎとった。
 「きょうは気持ちを入れて投げました。(勝てない間は)長かったということはないですが、勝ててホッとしました。こっち(関西)で投げるときは頑張らんとなと思っていました」
 真骨頂である粘りが白星への道を切り開いた。3者凡退は五回のみ。先頭打者の出塁は4度もあった。それでも6回1失点。最速は144キロの直球と、チェンジアップとスローカーブを巧みにコース、低めに配し、的を絞らせなかった。六回先頭の金本にソロを浴びるまで、対阪神11回2/3無失点を続けた“新キラー”ぶりを存分に発揮した。
 “原点回帰”で持ち味の粘りがよみがえった。7月26日に登録を抹消されてからの10日間はランニングメニューを強化。「高校生みたいです」と苦笑いするほど下半身をいじめ抜いて、体を作り直した成果だった。
 バットと守備でも貢献した。六回二死一塁で三塁を強襲する二塁打を放った。守備では六回二死。庄田の強く低いゴロを栗原がはじいた。力を抜きそうな場面でもベースカバーを怠らず、東出からの送球を受けて二ゴロ。小林投手コーチは「彼らしく投げてくれた。新井がいなくても、いい阪神打線によく投げた」と攻守にわたる全力プレーに目を細めた。
 自らの力でつかんだ3勝目。39日間は20歳の若者にとって長かった。普段はゲンを担がない男にも焦りはあった。7月5日のヤクルト戦で5回5失点した後には珍しくスパイクも新調した。
 自分を見失わないために続けているルーティンもある。毎回、投球練習を終えた後にバックスクリーンに向いて目を閉じる。そして、首からぶら下げているPL教のお守りを右手で握り、祈りを捧げる。PL学園在学時から続けてきた“儀式”だ。07年4月25日のウエスタン・ソフトバンク戦で一度だけお守りを付け忘れたことがあった。すると3回2/36失点KO。以来、1度も欠かしていない。
 試合後は三塁側ベンチ上で見守った友人、両親ら30人の応援団に向けてウイニングボールとは別のボールを投げ入れ、高々と手を上げた。堂々とした立ち居振る舞い。背番号18がどこまでも大きく見えた。
(引用:livedoorスポーツ)